とある大学生の備忘録

映画の感想と日常のつぶやき

今までにやめたサークルとその理由を列挙する(コミュ障大学生)

苦しい苦しい浪人時代を得て、期待に胸を膨らませながら、私は華のJDになった。

入学したての頃、教室の机の上には色とりどりのビラが溢れ、歩いているだけで、いかにもリアルが充実していそうな人達が「〇〇サークルどうですかー!?」と声をかけてきてくれる。

その光景はいかにも華々しく、田舎から出てきたイモ娘に夢を与えるのには十分であった。

私はほどほどに忙しく、ほどほどにゆるいサークルに入りながら、怠惰な学生生活を送り、「大学生って忙しいわ~w」とか言ったりなんかする大学生になれると信じて疑わなかった。

 

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Ⓒいらすとや

しかし、実際はそんな甘いものではなかったのである。

コミュ障かつメンタル豆腐なせいか、サークルに入るものの続けることが出来ず、今は「大学生って暇だわ~(死んだ目)」と言いながら生活をしている。

反省と自戒の意もこめて、以下に入ったサークルとやめた理由を列挙する。

 

1年生時代

ギターサークル

 

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Ⓒいらすとや

サークルのボックスがあって、そこでギターを借りて自由に練習できる。

月1くらいで例会があり、その例会への参加と年数回の発表会への参加は必須である。

 

入部する前にボックスを訪れた時のウェルカムな空気感と、ほわほわした感じの先輩方に惹かれて入部を決めた。

かなり人気のサークルで新入生が20人くらい同時に入った記憶がある。

何か面白いエピソードを書きたかったが、特に印象に残ってることは正直ないので何も書けない。

 

このギターサークルをフェードアウトしていったのは信じられないくらい早かった。

1年生の5月である。

その理由はボックスに入った時の空気感に耐えられなくなったからだ。

サークルに入った直後はボックスを訪れた途端、ノータイムで「わ~!こんにちは~!」と声をかけてくれた先輩方が、徐々に徐々に「(謎の間)やっほー」みたいな反応になっていった。

何か私自身に問題があったんじゃないかと思えるし、今思うとそのくらい仕方ないって思うけど、当時はそのしーんとする謎の間にどうしても堪えられなかった。

そして、ボックスに行くのが億劫になっていき、足が遠のいていった。

5月が終わる頃には、私はそこに足を踏み入れることは全く無くなった。

大道芸サークル

 

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Ⓒいらすとや

体育館の一角を借りてほぼ毎日任意の練習があった。

週一の例会のみ、出席が必須であった。

 

私は高校生の時分、ジャグリング部に所属していた。

本当はジャグリング部という名の駄弁り部であった訳だが、入学前から大学でもジャグリングを続けようと決めていた。

入部前に見学に行くと、先輩方も同会の面々もフレンドリーな方ばかりであったし、高校生からジャグリングをしている存在は珍しかったらしく、話しかけてくれる人は多かった。

なのでろくに練習に参加することもなく、入部を決めてしまったのである。

 

このサークルをフェードアウトしていったのは、ギターサークルよりももっと早い。

1年生の5月に入ってすぐのある日の事であったと思う。

私は数回目の練習に参加していた。すると、初めて会った先輩に「ほんとに〇〇高校のジャグリング部出身なの~、全然練習してなかった?w」と言われ、ぬくぬくとした環境で育った豆腐メンタルこと私は心が折れ、それ以来練習に行くことはなかった。

2年生時代

1年生になって早々、両サークルに行かなくなった私はあることに気付いた。

それは、大学生のコミュニティは主にサークルで形成されるということである。

他にろくなコミュニティを持たなかった私は、友達が出来ず、授業にも徐々に行かなくなり、「暇だな~」とか言いながら堕落した生活を送っていた。

堕落生活はそれはそれで楽なものであったが、衝撃的な事実が発覚する。

それはテストも終わり、春休みのことであった。

春休みには後期の授業の成績が発表されるのであるが、なんと私は、後期に8単位しか単位が取れなかったのだ。

 

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Ⓒいらすとや

これは1年生の後期としたらなかなかに低い数字であった。

そして焦った私は大学生活を立て直そうと、1年生の頃から興味があった写真サークルに入部した。

写真サークル

 

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Ⓒいらすとや

写真サークルは参加を強制される例会もなく、適当にボックスに集まって、写真の話をしたり、雑談したり、だらだらするサークルであった。

ギターサークルや大道芸サークルで見たようないかにもリアルが充実している雰囲気の人は少なく、留年していたり、麻雀狂であったりなど退廃的なオーラをまとった人が多かった。

ボックスの雰囲気もどことなしかどんよりしていた気がする。

1年を通して、だんだん堕落していた私にとってはとても居心地が良かった。

 

撮影会と称して近所に写真を撮りに行ったり、合宿に行ったりして、なかなか楽しかった思い出がある。

しかしこのサークルをフェードアウトしたのは2年生の夏休みにも達していない頃である。

特に行きづらくなる明確な理由があった訳でもないが、完全に授業を毎日自主休講するようになった私には、大学内のボックスに行くことがめんどくさかったのである。

そうして、「次授業に行くついでにボックスに寄ろう」と思っていた私は夏休みになるまで二度と授業に行くことはなかった。

それゆえ、写真サークルからもフェードアウトしてしまったのだ。そして私に残されたものは何もなくなった。

全てからドロップアウトした私は…

ついに今年の春から4年生になろうとしている。

結局、友達もできず、2年生時代を通して獲得した単位は0である。

そして当然の帰結として、留年することが確定した。

こうして私は大学3年間で、学内コミュニティと友達を作るチャンスとたくさんの単位を失った代わりに、少しの教訓*1とぼっちでも時間をつぶせる方法と酒の味を学んだのである。

 

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Ⓒいらすとや

結論:生きるのむいてねえ

 

*1:コミュニティに馴染むには努力が必要なことと自分からアクションを起こさないとならないことなどを、遅まきながら